前回書きましたが、キャンピングカーで旅をするときには燃料代が旅行費用のかなりの部分を占めることがあります。そこで今回はガソリンエンジンのキャンピングカーを選ぶべきかディーゼルエンジンのキャンピングカーを選ぶべきかについてです。
まずは両方のエンジンの特徴をあげてみます。
【ガソリンエンジン】
長所:
- 静か。
- 加速がスムーズ。
- 排気ガスの環境負荷がディーゼルエンジンに比べて少ない。
- 価格が安い
短所:
- 燃料のガソリンが高い。
【ディーゼルエンジン】
長所:
- 低回転数でも高いトルクを発生する。
- 燃費が良く、ガソリンエンジンよりも経済的。
- 耐久性が高く、長期間使用することができる。
- 燃料の軽油が安い。
短所:
- エンジン音が大きく、振動が強い。
- 排気ガスの環境負荷がガソリンエンジンに比べて大きい。
- 価格が高い
こんなところでしょうか。
さて、私がキャンピングカーを購入した頃は、ディーゼルエンジンの排気ガスの環境汚染に対する風当たりが非常に強く、ディーゼルエンジンを積んだ車が規制でどんどん色々なところに入れなくなっていくのではないかと心配になる状況でした。そこで私はガソリンエンジンのキャンピングカーを選択しました。
しかし今はクリーンディーゼルが主流となって、ディーゼルエンジン車の規制のニュースをみかけなくなりました。
クリーンディーゼルとはコモンレールシステムという燃料噴射システムを用い燃焼効率を上げることで、排気ガス中の有害物質低減を実現したディーゼルエンジンです。さらにマフラーの黒煙除去フィルターにより排気ガスをきれいにしています。
クリーンディーゼルの登場で、両エンジンの特徴以外で選択肢から外れる要因は無くなったので、両エンジンの特徴を比較してみます。
- 燃料代にかかっている税金
ガソリン(1リットルあたり)
ガソリン税→53.8円+石油税→2.8円+消費税((ガソリン税+石油税)☓10%)
合計→62.26円
軽油(1リットルあたり)
軽油取引税→32.1円+石油税→2.8円+消費税(石油税☓10%)
合計→35.18円
差は1リットルあたり27.08円にもなります。50リットル給油したら1354円の差になります。これだけ違うと積み重なればかなり大きな額となります。
- 燃費
私は最近普段乗る普通車をクリーンディーゼル車(ターボ付き)に変えました。前はハイブリッド車に乗っていたので感想を書きますと、燃費の良さにびっくりしました。ハイブリッド車と比較してもそれほど変わらないくらいの燃費です。それに加えて給油したときの安さがまたびっくりです。
- 騒音
ガソリン車に比べるとエンジン音は特徴的で大きいですが、昔のディーゼルエンジンの車に比べると車内ではそれほど気になりません。もっともキャンピングカーではガソリンエンジン車も高回転で走行することが多いので、低回転で走行するディーゼルエンジン車とあまり変わらないと考えてもいいかもしれません。
- 走行性
最近のクリーンディーゼル車はターボ付きなのでスムーズな走行が可能です。我が家のディーゼルターボ車の加速力もすごいです。
- 維持費
維持費はディーゼルエンジン車のほうがかかります。
- 価格
価格はガソリンエンジン車のほうがディーゼルエンジン車よりかなり安いです。燃料代と維持費を加味してこの価格差が逆転できるかというところです。
- 暖房費
暖房というのは運転席の暖房ではなく、居住スペースの暖房です。キャンピングカーにはべバストFFヒーターという暖房機器が設置されています。この暖房機器はエンジンを切っていても居住スペースを温めてくれる大変便利なものなのですが、燃料はエンジンの燃料を使用します。そのため暖房費もガソリンと軽油の燃料代の差が出てしまいます。

以上、キャンピングカーのガソリンエンジン車とディーゼルエンジン車について比較してみましたが、私的にはもし次にキャンピングカーを買えるならディーゼルエンジン車を購入したいと思っています。皆さんはどうでしょうか。